the bright idea called soul / Aerospace (2001) summersound [LP/CD]

the bright idea called soul / aerospace

数あるスウェディッシュものの中で、最も「僕のストライクゾーンど真ん中な音」なのが、このAerospace. (メンバーにはStevepopsやThe Shermansのメンバーが在籍)
これは彼らの1stアルバム.

内容はアコースティックギターを基調とした北欧特有の爽やかを感じさせる1枚.
オススメは、そよ風のように優しいメロディーのt-1″hey boy!(a song for kenji)”、sarah的な繊細さを見せるネオアコソングt-2″summer still reigns supreme”~t-3″the only things we share”の美し過ぎる流れの素晴らしさ!、弾むエレピにちょっぴり疾走の人気曲t-7″summer days are forever”…etc.
愛おしいまでに繊細な、2000年代を代表するネオアコバンドだと思います.

 Skypark~The Fairways等のソフトな路線のギターポップが好きな人は確実に即死しますよ.
超オススメ!

※1. 中古でなら、Amazonとかで500円以下で購入できます.

s/t / yachines (1998) quince [CD]

s/t / yachines「夏が似合うレコード」と一口に言っても、色々とあると思います.

このフランスのバンド yachines(ex. Dorian Gray)のアルバムは例えるのなら「夏の終わり」. 楽しかった夏も終わりに近づいて、秋風を感じ始めるような寂しさや、胸を締め付けるような切なさが詰まった、素晴らしい1枚.

内容は、ネオアコにピッタリな弱めの男Vo.に美しい女コーラスが織り成す、繊細なアコースティックソング集(国内編集版・全20曲).

lunchboxにも通じる捻れた疾走ポップスt-1.”smashing days”、繊細な楽曲にストリングスアレンジで深みを持たせたt-2.”yachines town”、”i believe in love…”とひたすらに、心を掻き毟るように歌い続ける切ない疾走名曲t-3″i believe”、blueboy(sarah)ファン必聴のピュア・アコースティックポップt-5″josephine”、軽快なピアノのイントロから一転して後半で一気に疾走する激ヤバ曲t-7″superstar”、ライトソウル感漂うt-8″les promesses”、ホーン使いが最高にお洒落でステキな1曲t-13″here today”、イントロのキラメキギターで即死するロマンティック名曲t-15″my love is a star”、bluetrain好きもビックリなお洒落曲t-19″all around the world”…

え、曲紹介し過ぎ? いえ、むしろ足りないくらいです.

このCDは国内盤なので、現在でも(中古でなら)入手は難しくないはず.
ネオアコ・ギターポップ好きなら必聴だと思いますので、未聴の人はぜひ探してみてください.
(Amazonとかでも売っていますので.)

※1. 因みに荒木陽路美さんのライナーによると、バンド名はサッカー・ロシア代表の伝説のGK”黒蜘蛛”レフ・ヤシンから取ったそう.(オリビエ本人はパリっ子なので、パリ・サンジェルマンFCのファン.)
※2. Vo.のオリビエは、その後「discover」や「Olivier Brion」名義でも活動中. 相変わらずのステキさなので、そちらも要チェックですよ.

the greatest story never told / silver screen (2005) clairecords [CD]

the greatest story never told / silver screenUSのシューゲイザー専門レーベルclairecordsからリリースされたsilver screenの1stアルバム.

このレーベル、オーナーは(shelflifeからのリリースでお馴染みの)the brittle starsのメンバー. ですので「シューゲイザー専門~」とはいえ、いつかは(シューゲ以外の)こんな作品が出て来てもおかしくは無いとは思っていました.
が、まさかこれほどのモノを出してくるとは…

なんて、少し大袈裟に書きたくなるくらいに素晴らしいんです、このsilver screenと言うバンド!
既存のバンドに例えるのなら、screen prints + fantastic something + the clientele(× Cocteau Twins)って感じの繊細なindie popサウンド!

この1曲を聴いた瞬間に、このアルバムが素晴らしい内容である事を確信できる美麗なt-1″ahh ahh”、甘いストリングスアレンジに少しくぐもった感じの男Vo.が絶妙な雰囲気を醸し出すt-2″won’t you ever know”、fantastic something風の軽快なネオアコソングt-3″how can we end”、気分は夏の日の夕暮れ/海岸/波打ち際な哀愁漂うt-4″hello friends”、dream pop系特有の反響するギターがより一層甘さを感じさせる個人的にお気に入りのt-10″rockinghorse road”、コーラスワークが秀逸で美しいt-11″girl like you”…etc.
この魅力は「文章では書きつくせない」と思うくらいに、本当にステキです.

例に挙げたバンドでお分かりのとおり、疾走感とか派手さはありません.
だけれど心あるindie popファンなら、この作品の素晴らしさをきっと分かってくれるはず!
だまされたと思って買ってみてください.

(thingamajig) / The Water Walk (1990) netwerk [CD/LP]

the water walk - thingamajigネオアコ/ギターポップ的にはかなり珍しい(と思われる)カナダのネオアコバンドThe Water Walkの2ndアルバム.

全体的にピアノと切なげ男Vo.が印象的で、捨て曲ナシ.
特に、軽やかに爪弾かれるアコースティックギター&サビの込み上げるような盛り上がりがグッと来るt-3″rain”、 弾むような軽やかなピアノと疾走するギター&メロディが最高なt-8″it’s shifting”、牧歌的なストリングスがThe Bluebellsを彷彿とさせるt-9″can’t say”辺りはネオアコ的にも名曲と呼んでいいでしょう.

派手さは余り無いかも知れません. でもその分、しっとりと心に染みる事間違い無し!、なネオアコ屈指の好盤.
前述のThe Bluebells好きはもちろん、Aztec Camera等の基本形ネオアコが好きな方にオススメの1枚.
LPは少しプレミアがついていますけれど、CDはプレス数も多いので比較的安価で買えると思います. 未聴の方はぜひ!

siete maletas / ZOLA (2003) jabalina musica [CD]

zola - siete maletasスペインのレーベルjabalina musicaからリリースされた、ZOLAの1stアルバム.

内容は、一言で言えば「女子モノindie pop好き即死」な素晴らしい1枚!
全体としてはしっとりとした楽曲中心. なのでホームリスニングに最適って感じ.

しっとりとしたパッパラコーラス&舌っ足らずスペイン語女Vo.で歌われるt-1″verniega”、ウィスパー男女Vo.& ちょいサウダージな雰囲気のt-5″mi cumpleanos”など、穏やかな感じが良く晴れた日曜の午後によく似合う、と思う.
未聴の人にお薦めするなら、アルバム中最もアップテンポかつ白眉な出来のt-10″pop-a-nova”でしょうか. パパパ~コーラスにポップなメロディが絡み合う傑作. 個人的にどストライクでヤバいです.

バンドで言うとclub 8、the cardigans、ecuanimes、moving pictures、レーベルでならsiestaやelefant辺りが好きな人なら間違いなく買いの1枚です.
このjabalina musicaってレーベル、ZOLAの他にも、ZipiZape、The Yellow Melodies、Souvenirとかもいたりして. 要注目レーベルですね.

1 2 3