彼らの特徴は、憂いのあるメロディと高速のギターカッティング! joy divisionくずれみたいなチープだけど陰のあるアレンジが印象的な”how much validation~”、とにかくギターの音色がステキ過ぎな”working for mister banks”、本人達が大好きらしくそのまんま曲名にしてしまった(笑)”go-betweens”、どこか夏の終わりを彷彿させてくれる響き渡るアコギが最高の1曲”getting naked with anais nin”…etc、クセ強めなVo.を差し引いてもなお、輝きを放つ楽曲の数々!
joy division + the wedding presentが想像しやすいかな? (僕は)間違いなくfirestation towerリリース全作品の中で最も多く聴いた1枚! 騙されたと思ってぜひ!(Vo.を気にしない方のみ)
内容はアコースティックギターを基調とした北欧特有の爽やかを感じさせる1枚. オススメは、そよ風のように優しいメロディーのt-1″hey boy!(a song for kenji)”、sarah的な繊細さを見せるネオアコソングt-2″summer still reigns supreme”~t-3″the only things we share”の美し過ぎる流れの素晴らしさ!、弾むエレピにちょっぴり疾走の人気曲t-7″summer days are forever”…etc. 愛おしいまでに繊細な、2000年代を代表するネオアコバンドだと思います.
もしかすると北欧の人達って、僕達日本人よりも夏という季節への憧れが強いのかな? 「夏の期間が短いから、その分精一杯謳歌しよう!」みたいな気持ちがあるように感じられません? このThe Wilson Hospital(fromスウェーデン)の1stアルバムを聴いていて、そんな事をふと思ったりしました.
なぜそんなことを思ったのかと言えば、今アルバム収録曲t-3″summer holiday”が底抜けに突き抜けているから. サーフロックの要素を北欧特有の透明感&爽やかさと掛け合わせた夏がよく似合う疾走名曲. 個人的には「2003年のギターポップ・ベストトラック」だと考えています. その他、ピアノの音も楽しげでハッピーな気分にさせられるt-1″a good day”、The Cardigansを彷彿とさせるメロウでステキなt-9″i’ll be around”…etc.
スウェディッシュポップ好きはもちろん、ギターポップファン必聴の内容です. Acid House Kings、The Starlet、The Cardigans好きに…
※1. もし買うのなら原盤のMorphine Laneリリースよりも、日本盤のPhilter Records盤の方が、ボーナストラック入りでお得です. ※2. 女Vo.のKathrine Bergstromは、後にKatie Goes To Tokyo名義でも作品をリリースしていて、そちらもお薦め.