https://chelseagirlrecords.hatenablog.jp/ ネオアコ/ギターポップweb a palace in the sun 更新備忘録 webサイトの更新備忘録と雑記。

short-term memories / The Salteens (2000) Drive-In [CD]

short-term memories / the salteens夏に聴きたいレコードに「爽やかさ」や「疾走感」を求めるのなら、このアルバムがお薦め!
カナダ出身のギターポップバンドThe Salteensの1stアルバムです.

もう聴いていて飛び跳ねたくなるって言うか、ギターポップの「躁」の部分をギュッと集めたかのような楽しい内容.
ホーン&ハンドクラッピングが効果的なt-1″kelly nicoll”、にぎやかでドタバタした感じがドイツの大人気バンドThrow That Beat!を彷彿とさせるt-2″bubba da”、疾走オルガン&ひっそりと入っている女コーラスが滅茶苦茶ツボなt-4″crash the market”…
そしてアルバムのハイライトはt-10″nice day”! 男女の掛け合いVo.&ハンドクラッピング、ホーン、オルガン…と、彼らの魅力はこの1曲に全て集約されている、と言っても過言ではないほどの名曲!

2001年の来日ライブ(@新宿acid)も見たのですが、CDの500倍はカッコ良い、パワーのあるバンドだったのも好印象. The Wannadies、Throw That Beat!、BIKERIDE好きに聴いてみて欲しい直球のギターポップです.

s/t / yachines (1998) quince [CD]

s/t / yachines「夏が似合うレコード」と一口に言っても、色々とあると思います.

このフランスのバンド yachines(ex. Dorian Gray)のアルバムは例えるのなら「夏の終わり」. 楽しかった夏も終わりに近づいて、秋風を感じ始めるような寂しさや、胸を締め付けるような切なさが詰まった、素晴らしい1枚.

内容は、ネオアコにピッタリな弱めの男Vo.に美しい女コーラスが織り成す、繊細なアコースティックソング集(国内編集版・全20曲).

lunchboxにも通じる捻れた疾走ポップスt-1.”smashing days”、繊細な楽曲にストリングスアレンジで深みを持たせたt-2.”yachines town”、”i believe in love…”とひたすらに、心を掻き毟るように歌い続ける切ない疾走名曲t-3″i believe”、blueboy(sarah)ファン必聴のピュア・アコースティックポップt-5″josephine”、軽快なピアノのイントロから一転して後半で一気に疾走する激ヤバ曲t-7″superstar”、ライトソウル感漂うt-8″les promesses”、ホーン使いが最高にお洒落でステキな1曲t-13″here today”、イントロのキラメキギターで即死するロマンティック名曲t-15″my love is a star”、bluetrain好きもビックリなお洒落曲t-19″all around the world”…

え、曲紹介し過ぎ? いえ、むしろ足りないくらいです.

このCDは国内盤なので、現在でも(中古でなら)入手は難しくないはず.
ネオアコ・ギターポップ好きなら必聴だと思いますので、未聴の人はぜひ探してみてください.
(Amazonとかでも売っていますので.)

※1. 因みに荒木陽路美さんのライナーによると、バンド名はサッカー・ロシア代表の伝説のGK”黒蜘蛛”レフ・ヤシンから取ったそう.(オリビエ本人はパリっ子なので、パリ・サンジェルマンFCのファン.)
※2. Vo.のオリビエは、その後「discover」や「Olivier Brion」名義でも活動中. 相変わらずのステキさなので、そちらも要チェックですよ.

s/t / arvidson (2001) firestation tower [CD]

’01年末にリリースされた際、全国のindie系レコード店で爆発的に売れたのも記憶に新しいスウェーデンのバンド、arvidsonの1stアルバム.

パワーポップとギターポップの良いトコどりをしたかのような、ストレートなメロディが彼らの魅力. (リリースからずいぶん年月が経ちましたが)アルバム全編を通して、未だ色褪せる事のない珠玉のポップス集.

なかでも「eggstoneの弾けっぷり」と「18 wheelerの美メロ」を掛け合わせたかのような輝きを放つt-1″wake up”の素晴らしさといったらもう…言葉では言い表せないほど. 当時、瞬く間にクラブヒットとなったのも頷ける奇跡的な名曲.
そのほか、グラスゴー直系の青春メロディが心にグッと来るt-3″get well”、哀愁漂うVo.が泣かせるt-9″still on the wrong side”、全てを包み込んでくれるかのような包容力を持った感動の大名曲t-11″i hear a sound”…etc.

とにかく凄いとしか言い様のない、ギターポップ界における歴史的名盤だと思います.
少しでも「ギターポップ」が好きな人なら、マストアイテム間違いなし.
未聴の方はどうかダマされたと思って購入してみてください. きっと後悔はしないはず!

※1. 2015年に日本のPヴァインレコードから、ボーナストラック付きで再発されました!
※2. 現在は「Arvidson & the Butterflies」名義で作品をリリースしていて、そちらも素晴らしいです!

the greatest story never told / silver screen (2005) clairecords [CD]

the greatest story never told / silver screenUSのシューゲイザー専門レーベルclairecordsからリリースされたsilver screenの1stアルバム.

このレーベル、オーナーは(shelflifeからのリリースでお馴染みの)the brittle starsのメンバー. ですので「シューゲイザー専門~」とはいえ、いつかは(シューゲ以外の)こんな作品が出て来てもおかしくは無いとは思っていました.
が、まさかこれほどのモノを出してくるとは…

なんて、少し大袈裟に書きたくなるくらいに素晴らしいんです、このsilver screenと言うバンド!
既存のバンドに例えるのなら、screen prints + fantastic something + the clientele(× Cocteau Twins)って感じの繊細なindie popサウンド!

この1曲を聴いた瞬間に、このアルバムが素晴らしい内容である事を確信できる美麗なt-1″ahh ahh”、甘いストリングスアレンジに少しくぐもった感じの男Vo.が絶妙な雰囲気を醸し出すt-2″won’t you ever know”、fantastic something風の軽快なネオアコソングt-3″how can we end”、気分は夏の日の夕暮れ/海岸/波打ち際な哀愁漂うt-4″hello friends”、dream pop系特有の反響するギターがより一層甘さを感じさせる個人的にお気に入りのt-10″rockinghorse road”、コーラスワークが秀逸で美しいt-11″girl like you”…etc.
この魅力は「文章では書きつくせない」と思うくらいに、本当にステキです.

例に挙げたバンドでお分かりのとおり、疾走感とか派手さはありません.
だけれど心あるindie popファンなら、この作品の素晴らしさをきっと分かってくれるはず!
だまされたと思って買ってみてください.

a cat escaped / pipas (2002) matinee [CD]

a cat escaped / pipasUSの優良レーベルmatineeからリリースされたpipasの2ndアルバム.

始めに断っておきますと、このpipasってバンドは最高なんです!(個人的意見です.)
そう声高に叫びたくなるほどに、キュートでUS-indie popファンのツボ押さえまくりな好内容.

barcelonaっぽい打ち込みポップにウィスパー女子Vo.のt-1″what nobody does”、brittle starsに打ち込みアレンジを施したかのようなt-4″rock and/or roll”、#poundsign#を彷彿とさせるアンニュイなメロディが切な過ぎるt-5″old kent road”、スピード感のある打ち込みにヘナチョコ男Vo.のt-9″emblematic”…etc.

全体的にスロウ~ミドルテンポの曲中心なので、パッと聴きではその良さは伝わりにくいかもしれません.
が、聴き込むとハマる事間違い無し! #poundsign#の「陰のある感じ(つつましいけれど心に突き刺さる感じ)」が好きな人には自信を持ってお勧めできます.

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