まるで淡い青春小説から断片を切り取ったかのようなストーリー性のある歌詞には、「救いようのない絶望」と「微かな希望」とが入り混じっていて、一つ一つのセンテンスがとにかく美しい. そして歌詞の美しさに勝るとも劣らないメロディの流麗さが更に凄い. 捨て曲は一切無し. 特に、t-3″Me and the Major”、t-4″Like Dylan in the Movies”、t-5″The Fox in the Snow”、t-6″Get Me Away from Here, I’m Dying”、t-7″If You’re Feeling Sinister”、t-8″Mayfly”までの一連の流れは、神がかっているとしか言いようがないほどに、一切の隙もなく素晴らしい.
リリース当時、あまりにものめり込み過ぎて、学生時代の僕にとっては「Belle And Sebastianの詩の世界観こそが現実」で、「日常は夢か幻でしかない」とまで、考えていました.(若かったな…笑) 詩の世界観にドップリとはまるのなら、出来る限り社会に出る前の、モラトリアムな学生時代にこそ聴いて欲しいかも. 聴く人の人生観をも変えてくれる、彼らの美しき世界観をぜひとも体験して欲しいです.
リリース当時、渋谷で爆発的に人気&話題になった1枚. もしあなたがThe Pains Of Being Pure At Heart好きで、(このアルバムを)未聴なのだとしたら、ぜひ聴いてほしいのが、このrocketshipの1st.
何といっても、直球ギターポップな楽曲全編に渡って疾走するシンセの爆発力が本当にヤバい. ダスティン&ヴァーナ(現holiday flyer)のツインVo.が織り成す愛のメロディt-1″I Love You The Way I Used To Do”、t-5″i’m lost without you here”、まるで宇宙を旅しているかの様なスペーシーな1曲t-6″carrie cooksey”などなど. lazy時代のmy bloody valentineの生き写しのような楽曲群は本気で失神モノです!
そんな彼らの一番の魅力はと言えば、誰が何と言ってもトランペットにあると僕は考えます(ですよね?) 特に、このLPの1曲目を飾る”let’s get away from it all”はイントロから疾走トランペットが炸裂する最高の一曲! 「全ネオアコファンの心を直撃すること間違い無し!」な超名曲なんです!
THE HIT PARADEのことをFlipper’s Guitar経由で知った僕にとって、indie popへの扉を開いてくれた決定的な1枚. 彼らのこの1stアルバムは、とにかく涙無しでは聴く事の出来ない、ネオアコにおける名盤中の名盤.
全編にわたってキラキラしていて、本当にステキ. t-1″forever”やt-3″my favourite girl”もメチャクチャ名曲なんですが、「どれか1曲」と言われれば、やはりt-8″you didn’t love me then”を挙げざるを得ません. この曲はFlipper’s Guitarの超名曲”camera full of kisses”の元ネタとしてネオアコ界隈では有名. が、「元ネタ」とかを抜きにして語るべき素晴らしさ. 胸を締め付ける青春疾走メロディと甘いギターはネオアコ好きの心を今も掴んで離しません.<僕、初めてこの曲を聴いた時、完全に即死でした.
ネオアコってジャンルがこの日本で(世界的に見て)異常な人気を誇っているのも、間違い無くこのアルバムの影響でしょう! t-2″boys fire the tricot”、t-3″joyride”、t-5″my red shoes story”、t-9″sending to your heart”…と、何度聴いたか分からない程に聴き返した名曲の数々!そして僕の(みんなの)人生を大きく変えたt-10″goodbye,our pastels badges”!<丸ノ内線の電車内で手の平に”take”って書いて…憧れました(by PV)