
ネオアコ好きには有名な、鎌倉にあるレコードショップdisques blue-veryさんのレーベルから2022年にリリースされたコンピCD”blue-very pavilion vol.2 ~ 3rd anniversary edition”.
実はコレ、リリース当時に購入したものではありません. 2025年8月11日に行われたbergamot romanceのインストアliveに行った際に、店頭で「あっ、このコンピにもbergamot romanceのWAKAKOさんが出てるのか、買おうっと.」と、たまたまに近いかたちで手にした1枚なんです.
と言った経緯があり、手にしたこのコンピ。聴いてビックリ!収録バンドがどれもこれも高クオリティの楽曲ばかり!それもそのはず、このコンピのコンセプトがレーベル設立の3周年を記念して、過去のレーベル作品の中から各バンドがチョイスしたカバー曲を披露するという、ある意味「blue-very BEST」な内容だったのです.
t-1″my sound”(den baron cover)はthe paselines(Girls In My Pocketのナックル君たちのバンド)、den baronの原曲に忠実ながらキュート女子Vo.が歌うことで”90年代渋谷系サウンド”に衣替えしたハッピーな1曲. t-2″count on me”(diogenes club cover)はthe Sweet Onions、こちらも原曲を崩さずthe Sweet Onions近藤健太郎さんの品のあるVo.でまろやかさを加えたような出来. t-3″make a pancake”(reina cover)はdiogenes club(The Laundries+Alvysinger!)、The Laundries木村さんが可愛らしい歌詞(パンケーキのレシピ)を歌われる怪作(笑) ラップ調の部分も面白い.
t-4″Happy Day Happy Time”(three berry icecream cover)は小林しのさん、ハイトーンでキュートなVo.にthree berryのおもちゃ箱みたいな楽し気な楽曲の組み合わせが普段の小林さん作品とは違う雰囲気に. t-5″Blue Sail”(h-shallows cover)はthe Caraway、原曲の流麗なネオアコテイストから打って変わってギターポップ全開の疾走ソングに!きっとカバーされた側も嬉しくなるくらいのステキソングに仕上がっています!t-6″Our Freedom, Our Darkness”(Memory Girls cover)は中村大さん、元ARCH(あの”終わらないサマー・クラップ”の!)の中村さんがご自身のユニットMemory Girlsをセルフカバー. スロウで優しいメロディ&Vo.はTeenage Fanclubのレイモンド楽曲のような雰囲気.
t-7″(waiting in the) ferry boat”(The Bachelors cover)はIvory Past(Sloppy Joe岡くんのソロ)、レジェンドThe Bachelorsの楽曲を岡くんの趣味全開なネオアコアレンジによりキ・ラ・メ・キ・トゥモローな1曲に! t-8″I Wish I Loved You”(Sputnik Sweetheart cover)はmurmur、The Cat’s Miaowっぽいシンプルなアコギ中心の楽曲にウィスパー系女子Vo.が合っていて素晴らしい.t-9″apple of my eyes”(the Caraway cover)はden baron、the Carawayの疾走ギターポップな楽曲をちょっととぼけたden baron節でカバー.
t-10″雨音が”(misola cover)はsmall garden、僕が不勉強なので両アーティストとも初めて触れましたが、大人な雰囲気漂うシティポップテイストで仕上げていて、カッコ良いです. t-11″Forget me not”(小林しの cover)はWakako Sakamoto(坂本和賀子さん)、後にbergamot romanceで高口さん男Vo.ver.でもカバーをする”Forget me not”. 原曲のキュートな雰囲気とはガラッと趣を変えたもの悲しい雰囲気のアレンジは、このコンピCDの中でもひときわ印象的で素晴らしい. t-12″Ryouzoux” (The Korova Milk Bar cover)はh-shallows、まず選曲が凄い!そして原曲のダークnew waveな雰囲気からキラキラしたギター部分を昇華させて清涼感溢れる1曲に仕上げた衝撃的なカバー! t-13″Begin”(近藤健太郎 cover)はBubblegum Lemonade、the Sweet Onions近藤さんソロ作にちょいガレージテイストを加えたバブルガムポップ.
と、どのアーティストにも個性があって、誰が聴いてもどれかお気に入りの1曲が見つかるはず.
これだけのクオリティのバンドをレーベル周辺だけでパッケージできるとは「blue-very label恐るべし」って思わざるを得ません.
ネオアコ、ギターポップ、indie pop…どれかに引っかかる人なら、聴き逃しも買い逃しも厳禁. 迷っている人は、レーベル元のbandcampで聴いてみて. 絶対に欲しくなるからw
※1. レーベル元のbandcampやdisques blue-veryさんで購入できます.
※2. デジタル派の人はbandcampでDL購入も可能です.