Twin Action / 18 Wheeler (1994) Creation [LP/CD]

キラキラしたメロディや疾走感が「真夏」を感じさせてくれるステキな1枚! グラスゴーの青春ギターポップバンド、18 wheelerの最高傑作1stアルバムです.

甘い男Vo.と疾走感溢れるメロディの組み合わせが特徴の彼ら. ビーチボーイズにファズギターを被せたようなt-1″sweet tooth”、聴く人の涙を誘うメロウな名曲t-2″nature girl”、honeyriderを彷彿とさせてくれるt-6″honey milk”、60’s popの影響を色濃く受けたt-9″hotel 167″、そして甘いギター、美メロ、コーラスワークと全てが完璧なギターポップ系クラブヒットt-10″suncrush”は涙モノの1曲!… とアルバムの至るところに青春の輝きが散りばめられていて本当にステキ!

  teenage fanclub、honeyrider、等ビーチボーイズの影響下にあるギターポップバンドが好きな人ならきっと気に入る事間違い無しの1枚.  シングルのジャケ(“nature~”、”suncrush”)もステキなのでそっちも押さえて欲しいな って思います.

brave new girl / the spanish amanda (2000) firestation tower [CD]

UKでひっそりと活動するバンドthe spanish amandaの1stアルバムはドイツの超優良レーベルfirestation towerからのリリース.

楽曲について触れる前に断っておくと、男Vo.の声質がクセ強めです. なのでパッと聴きだと敬遠されてしまいがちかも… でも僕(の好みで)はfirestation towerの最高傑作だと本気で思っているくらいに好きなバンドなので、ぜひ多くの人に聴いて欲しいと思っています.

彼らの特徴は、憂いのあるメロディと高速のギターカッティング!
joy divisionくずれみたいなチープだけど陰のあるアレンジが印象的な”how much validation~”、とにかくギターの音色がステキ過ぎな”working for mister banks”、本人達が大好きらしくそのまんま曲名にしてしまった(笑)”go-betweens”、どこか夏の終わりを彷彿させてくれる響き渡るアコギが最高の1曲”getting naked with anais nin”…etc、クセ強めなVo.を差し引いてもなお、輝きを放つ楽曲の数々!

joy division + the wedding presentが想像しやすいかな? (僕は)間違いなくfirestation towerリリース全作品の中で最も多く聴いた1枚! 騙されたと思ってぜひ!(Vo.を気にしない方のみ)

※1. 実は今でも活動されているようです(youtubeチャンネル).

summer days are forever / skypark (1998) shelflife [CD]

the bright idea called soul / aerospace

USの良質indieレーベルshelflifeからリリースされたskypark唯一の作品(ミニアルバム).
個人的には、90年代の中でHolidayと並ぶ、非常に思い入れの強いバンドです.

音はHolidayにも通じる優しいギター主体の「ザ・US indieギターポップ」といった趣.
楽器構成は凄くシンプルなんだけれど、甘く切ないメロディが聴く人の心を捕えて離さないshelflife屈指の素晴らしいバンドだと思います.
甘いギターのイントロから緩やかに疾走&男女混声Vo.が胸を打つt-1.”bicycle boy”、素晴らしく美しいメロディ&コーラスがアルバム1番の盛り上がりを見せる名曲”morse code”、男女混声Vo.(特に女Vo.!)が究極に美しいアコースティックポップの傑作”she is me”…と、その全てが素晴らしい正に名盤. これからus indie popを聴き始める方にはぜひ聴いてもらいたいholidayと並ぶ最高のバンドです.

※1.skayparkの解散後、メンバーのBrent KenjiとJen CohenはThe Fairwaysを結成し、人気を博すことになります.

the bright idea called soul / Aerospace (2001) summersound [LP/CD]

the bright idea called soul / aerospace

数あるスウェディッシュものの中で、最も「僕のストライクゾーンど真ん中な音」なのが、このAerospace. (メンバーにはStevepopsやThe Shermansのメンバーが在籍)
これは彼らの1stアルバム.

内容はアコースティックギターを基調とした北欧特有の爽やかを感じさせる1枚.
オススメは、そよ風のように優しいメロディーのt-1″hey boy!(a song for kenji)”、sarah的な繊細さを見せるネオアコソングt-2″summer still reigns supreme”~t-3″the only things we share”の美し過ぎる流れの素晴らしさ!、弾むエレピにちょっぴり疾走の人気曲t-7″summer days are forever”…etc.
愛おしいまでに繊細な、2000年代を代表するネオアコバンドだと思います.

 Skypark~The Fairways等のソフトな路線のギターポップが好きな人は確実に即死しますよ.
超オススメ!

※1. 中古でなら、Amazonとかで500円以下で購入できます.

s/t / yachines (1998) quince [CD]

s/t / yachines「夏が似合うレコード」と一口に言っても、色々とあると思います.

このフランスのバンド yachines(ex. Dorian Gray)のアルバムは例えるのなら「夏の終わり」. 楽しかった夏も終わりに近づいて、秋風を感じ始めるような寂しさや、胸を締め付けるような切なさが詰まった、素晴らしい1枚.

内容は、ネオアコにピッタリな弱めの男Vo.に美しい女コーラスが織り成す、繊細なアコースティックソング集(国内編集版・全20曲).

lunchboxにも通じる捻れた疾走ポップスt-1.”smashing days”、繊細な楽曲にストリングスアレンジで深みを持たせたt-2.”yachines town”、”i believe in love…”とひたすらに、心を掻き毟るように歌い続ける切ない疾走名曲t-3″i believe”、blueboy(sarah)ファン必聴のピュア・アコースティックポップt-5″josephine”、軽快なピアノのイントロから一転して後半で一気に疾走する激ヤバ曲t-7″superstar”、ライトソウル感漂うt-8″les promesses”、ホーン使いが最高にお洒落でステキな1曲t-13″here today”、イントロのキラメキギターで即死するロマンティック名曲t-15″my love is a star”、bluetrain好きもビックリなお洒落曲t-19″all around the world”…

え、曲紹介し過ぎ? いえ、むしろ足りないくらいです.

このCDは国内盤なので、現在でも(中古でなら)入手は難しくないはず.
ネオアコ・ギターポップ好きなら必聴だと思いますので、未聴の人はぜひ探してみてください.
(Amazonとかでも売っていますので.)

※1. 因みに荒木陽路美さんのライナーによると、バンド名はサッカー・ロシア代表の伝説のGK”黒蜘蛛”レフ・ヤシンから取ったそう.(オリビエ本人はパリっ子なので、パリ・サンジェルマンFCのファン.)
※2. Vo.のオリビエは、その後「discover」や「Olivier Brion」名義でも活動中. 相変わらずのステキさなので、そちらも要チェックですよ.

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