brave new girl / the spanish amanda (2000) firestation tower [CD]

UKでひっそりと活動するバンドthe spanish amandaの1stアルバムはドイツの超優良レーベルfirestation towerからのリリース.

楽曲について触れる前に断っておくと、男Vo.の声質がクセ強めです. なのでパッと聴きだと敬遠されてしまいがちかも… でも僕(の好みで)はfirestation towerの最高傑作だと本気で思っているくらいに好きなバンドなので、ぜひ多くの人に聴いて欲しいと思っています.

彼らの特徴は、憂いのあるメロディと高速のギターカッティング!
joy divisionくずれみたいなチープだけど陰のあるアレンジが印象的な”how much validation~”、とにかくギターの音色がステキ過ぎな”working for mister banks”、本人達が大好きらしくそのまんま曲名にしてしまった(笑)”go-betweens”、どこか夏の終わりを彷彿させてくれる響き渡るアコギが最高の1曲”getting naked with anais nin”…etc、クセ強めなVo.を差し引いてもなお、輝きを放つ楽曲の数々!

joy division + the wedding presentが想像しやすいかな? (僕は)間違いなくfirestation towerリリース全作品の中で最も多く聴いた1枚! 騙されたと思ってぜひ!(Vo.を気にしない方のみ)

※1. 実は今でも活動されているようです(youtubeチャンネル).

s/t / arvidson (2001) firestation tower [CD]

’01年末にリリースされた際、全国のindie系レコード店で爆発的に売れたのも記憶に新しいスウェーデンのバンド、arvidsonの1stアルバム.

パワーポップとギターポップの良いトコどりをしたかのような、ストレートなメロディが彼らの魅力. (リリースからずいぶん年月が経ちましたが)アルバム全編を通して、未だ色褪せる事のない珠玉のポップス集.

なかでも「eggstoneの弾けっぷり」と「18 wheelerの美メロ」を掛け合わせたかのような輝きを放つt-1″wake up”の素晴らしさといったらもう…言葉では言い表せないほど. 当時、瞬く間にクラブヒットとなったのも頷ける奇跡的な名曲.
そのほか、グラスゴー直系の青春メロディが心にグッと来るt-3″get well”、哀愁漂うVo.が泣かせるt-9″still on the wrong side”、全てを包み込んでくれるかのような包容力を持った感動の大名曲t-11″i hear a sound”…etc.

とにかく凄いとしか言い様のない、ギターポップ界における歴史的名盤だと思います.
少しでも「ギターポップ」が好きな人なら、マストアイテム間違いなし.
未聴の方はどうかダマされたと思って購入してみてください. きっと後悔はしないはず!

※1. 2015年に日本のPヴァインレコードから、ボーナストラック付きで再発されました!
※2. 現在は「Arvidson & the Butterflies」名義で作品をリリースしていて、そちらも素晴らしいです!