brave new girl / the spanish amanda (2000) firestation tower [CD]

UKでひっそりと活動するバンドthe spanish amandaの1stアルバムはドイツの超優良レーベルfirestation towerからのリリース.

楽曲について触れる前に断っておくと、男Vo.の声質がクセ強めです. なのでパッと聴きだと敬遠されてしまいがちかも… でも僕(の好みで)はfirestation towerの最高傑作だと本気で思っているくらいに好きなバンドなので、ぜひ多くの人に聴いて欲しいと思っています.

彼らの特徴は、憂いのあるメロディと高速のギターカッティング!
joy divisionくずれみたいなチープだけど陰のあるアレンジが印象的な”how much validation~”、とにかくギターの音色がステキ過ぎな”working for mister banks”、本人達が大好きらしくそのまんま曲名にしてしまった(笑)”go-betweens”、どこか夏の終わりを彷彿させてくれる響き渡るアコギが最高の1曲”getting naked with anais nin”…etc、クセ強めなVo.を差し引いてもなお、輝きを放つ楽曲の数々!

joy division + the wedding presentが想像しやすいかな? (僕は)間違いなくfirestation towerリリース全作品の中で最も多く聴いた1枚! 騙されたと思ってぜひ!(Vo.を気にしない方のみ)

※1. 実は今でも活動されているようです(youtubeチャンネル).

summer days are forever / skypark (1998) shelflife [CD]

the bright idea called soul / aerospace

USの良質indieレーベルshelflifeからリリースされたskypark唯一の作品(ミニアルバム).
個人的には、90年代の中でHolidayと並ぶ、非常に思い入れの強いバンドです.

音はHolidayにも通じる優しいギター主体の「ザ・US indieギターポップ」といった趣.
楽器構成は凄くシンプルなんだけれど、甘く切ないメロディが聴く人の心を捕えて離さないshelflife屈指の素晴らしいバンドだと思います.
甘いギターのイントロから緩やかに疾走&男女混声Vo.が胸を打つt-1.”bicycle boy”、素晴らしく美しいメロディ&コーラスがアルバム1番の盛り上がりを見せる名曲”morse code”、男女混声Vo.(特に女Vo.!)が究極に美しいアコースティックポップの傑作”she is me”…と、その全てが素晴らしい正に名盤. これからus indie popを聴き始める方にはぜひ聴いてもらいたいholidayと並ぶ最高のバンドです.

※1.skayparkの解散後、メンバーのBrent KenjiとJen CohenはThe Fairwaysを結成し、人気を博すことになります.

the bright idea called soul / Aerospace (2001) summersound [LP/CD]

the bright idea called soul / aerospace

数あるスウェディッシュものの中で、最も「僕のストライクゾーンど真ん中な音」なのが、このAerospace. (メンバーにはStevepopsやThe Shermansのメンバーが在籍)
これは彼らの1stアルバム.

内容はアコースティックギターを基調とした北欧特有の爽やかを感じさせる1枚.
オススメは、そよ風のように優しいメロディーのt-1″hey boy!(a song for kenji)”、sarah的な繊細さを見せるネオアコソングt-2″summer still reigns supreme”~t-3″the only things we share”の美し過ぎる流れの素晴らしさ!、弾むエレピにちょっぴり疾走の人気曲t-7″summer days are forever”…etc.
愛おしいまでに繊細な、2000年代を代表するネオアコバンドだと思います.

 Skypark~The Fairways等のソフトな路線のギターポップが好きな人は確実に即死しますよ.
超オススメ!

※1. 中古でなら、Amazonとかで500円以下で購入できます.

medication for a lost generation / The Wilson Hospital (2003) Philter [CD]

medication for a lost generation  / the wilson hospitalもしかすると北欧の人達って、僕達日本人よりも夏という季節への憧れが強いのかな?
「夏の期間が短いから、その分精一杯謳歌しよう!」みたいな気持ちがあるように感じられません?
このThe Wilson Hospital(fromスウェーデン)の1stアルバムを聴いていて、そんな事をふと思ったりしました.

なぜそんなことを思ったのかと言えば、今アルバム収録曲t-3″summer holiday”が底抜けに突き抜けているから.
サーフロックの要素を北欧特有の透明感&爽やかさと掛け合わせた夏がよく似合う疾走名曲. 個人的には「2003年のギターポップ・ベストトラック」だと考えています.
その他、ピアノの音も楽しげでハッピーな気分にさせられるt-1″a good day”、The Cardigansを彷彿とさせるメロウでステキなt-9″i’ll be around”…etc.

スウェディッシュポップ好きはもちろん、ギターポップファン必聴の内容です.
Acid House Kings、The Starlet、The Cardigans好きに…

※1. もし買うのなら原盤のMorphine Laneリリースよりも、日本盤のPhilter Records盤の方が、ボーナストラック入りでお得です.
※2. 女Vo.のKathrine Bergstromは、後にKatie Goes To Tokyo名義でも作品をリリースしていて、そちらもお薦め.

wake me up! / Embellish (2000) march [CD]

wake me up! / embellishもしあなたがギターポップに「清涼感」を求めるのなら、ぜひこのアルバムをお薦めしたい.
デンマーク出身のギターポップバンドEmbellishの1stアルバムです.

彼らの魅力は何といっても清涼感にあふれるメロディと伸びのある高音男Vo.でしょう.
どの曲も北欧バンド特有の爽やかさがあってステキ!
なかでも飛びぬけてお薦めなのが、t-3″you”とt-7″i don’t know”の2曲.

t-3″you”は2000年初頭のギターポップの中では、arvidsonの”wake up”と双璧の素晴らしさ. 高音男Vo.に甘いギターの組み合わせが究極の高揚感を与えてくれる奇跡的名曲! t-7″i don’t know”はキュートな女コーラスが個人的にツボすぎてヤバい.
未聴の人は、まずはこの2曲から聴いてみて欲しいです.(きっとハマるはず)

18 wheeler(“suncrush”)やarvidsonのファンはとにかく必聴.
改めて北欧バンドの底力を思い知らされる1枚だと思います.

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